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「コピペ」の往復は終わる? Claudeがグーグルの資料に入ってきた

Photo: Anthropic(Claude for Google Workspace の製品ページの画像)

ChatGPTやClaudeに文章を直してもらうときは、文章をコピーしてAIの画面に貼り、返ってきた答えをまた元のファイルに貼り戻す。アンソロピックは10月6日、この往復を省く仕組みを公開した。グーグルのドキュメントやスプレッドシート、スライドを開いたまま、横に呼び出したClaudeに頼むことができるようになる。

Claudeを呼び出すと、ファイルの横に細長い欄が開く。Claudeはいま開いているファイルを読み、どの文、どのセル、どのスライドを選んでいるかを見たうえで、ファイルそのものに手を入れる。たとえばスプレッドシートで白紙のシートを開き、元になるデータのファイルを渡して「第3四半期の予算と実績を比べる表を作って。チームごとにタブを分けて、まとめのグラフも」と頼む。するとClaudeはチームごとのタブとグラフを作り、予算を超えた項目があれば指摘するという。数式も書き、ピボットテーブルも組む。複数の表をつなぎ合わせたり、書き方のそろわないデータを整えたりするときは、Claudeが裏でプログラムを動かして処理し、結果をシートに書き戻す。

スライドでは、資料にすでにあるレイアウトとテーマを使って新しいスライドを作るので、足した1枚だけ見た目が浮くことはないという。作り終えると自分で見直し、図や文字が重なっていないか、スライドの外にはみ出していないか、読みにくい文字がないかを知らせる。

ドキュメントでは、一文を直したり見出しの体裁を変えたりしても、まわりの書式は崩さない。大きく書き換えるときは、修正案をカードにして横の欄に並べる。カードごとに、文書のどこを直すのかが色付きで示され、反映するか見送るかを人が決める。製品の要件をまとめた文書で、冒頭の要約を短くし、今後の進め方を表にまとめる、といった作業も、ファイルの中で済ませるという。

どこまで任せるかは選ぶことができる。最初の状態では、Claudeはファイルを書き換える前に、何をどう変えるのかを短くまとめて見せ、許可が出るまで手を止めて待つ。すべて任せる設定に切り替えれば、止まらずに最後まで直していく。

Claudeとの会話の画面から、グーグルのファイルを扱うこともできる。会話にファイルのリンクを貼るか、新しいドキュメントやスライドを頼めば、Claudeがファイルを作ったり直したりする。新しいファイルがいるときや、いくつものファイルにまたがる作業なら、この使い方が向いていると同社は説明する。

利用できるのはClaudeの有料プランの利用者で、いまは試験提供の段階だ。グーグルの「Google Workspace Marketplace」から入れ、ファイルのメニューの「拡張機能」からClaudeを開く。

ふだんClaudeにつないでいるほかのサービスや、Claudeに覚えさせた仕事の進め方も、この欄から呼び出すことができる。同社が挙げるのは、取引先に四半期ごとに見せる報告資料の例だ。Claudeは、顧客管理サービスのSalesforceから取引の記録を、グーグルドライブから最近の通話のメモを引いてきて資料を作る。その資料の形式と作り方をClaudeに覚えさせておけば、チームのほかの人が次の資料を作るときも、同じ形式と手順で仕上がるという。