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グーグル社内で80万行を書き直したAIが、Geminiのアプリに

Photo: Google

グーグルのGeminiは、多くのAndroidのスマホに最初から入っているAIアシスタントだ。10月13日、その有料プランに、グーグルがそれまで社内とごく一部の組織にしか提供していなかった最新のAIが加わった。

加わったのは「Gemini 4 Argon」だ。グーグルは9月30日の発表で、このAIに社内のソフトの書き直しを任せていると明かしていた。対象は、OS「Fuchsia」の中核にあたる80万行超のプログラムにまで及ぶ。社内では、すでに数千人の社員が仕事に使っているという。

Geminiのアプリで使うことができるのは、有料プランのうち上位のGoogle AI ProとUltraの契約者だ。無料版とPlusでは、処理の軽い「Flash」系のモデルしか選ぶことができない。

グーグルによると、Argonはあいまいな言い回しを減らして率直に答え、同じことを必要以上に繰り返さず、決まり文句も避ける。時間のかかる作業では、どこまで進んだかをこまめに知らせる。

チャットの画面には、「タスク」への切り替えも加わった。タスクに切り替えて頼むと、利用者がパソコンの前を離れているあいだも、Geminiが作業を進めるという。Geminiは40以上のアプリと連携し、Instacartで食料品を注文したり、OpenTableでレストランの席を予約したりすることもできる。ただし、その多くは米国の英語版だけが対象だ。

グーグルは今回、社内での使い道の例も新たに示した。ブラウザーのChromeでは、4,000万行あるプログラムのうち数百のファイルにまたがる改修を、数か月かかるはずのところ数週間で終えた。これで、開いているページを、読み込み直さずにタブやサイドバー、別のウィンドウのあいだで動かすことができるようになったという。ドローン配送のWingで使う物理シミュレーターでは、2018年から残っていた重大なバグを見つけた。

YouTubeのコメント欄では、絵文字を表示する処理の重複をArgonが見つけ、それをなくしたところ、サーバーの負荷が45%下がったという。