服を縫う前に、髪やメイク、靴まで含めた全身の組み合わせを画面上で試す。ショーの会場では、予算に合う照明や小道具を入れ替えてみる。グーグルが9月18日(米国時間)に公開したのは、デザイナー2人がAI制作ツール「Google Flow」の専用ツールで、ニューヨーク・ファッションウィークの準備をした事例だ。
グーグルの社内チーム「Envisioning Studio」が、デザイナーのジェーン・ウェイドと作ったのは「Styling Suite」だ。モデルを集めた試着と調整に、デザインチームは通常3日をかける。ウェイドはこのツールで、デジタル上のモデルに服や靴、小物、髪型、メイクを組み合わせ、全身のバランスを試した。足りない要素を画面上で確かめてから、追加の服を裁断して縫った。
同じチームがサージオ・ハドソンと作ったのが「Runway Visualization」だ。ハドソンの課題は、予算内でショーの舞台を作ることだった。これまでは照明や小道具を変えるたびに、制作チームに3Dの完成予想図を作り直してもらう必要があり、修正のたびに費用がかさんだ。ハドソンはこのツールで、画面上に再現した会場に予算内の照明や小道具を置き、配置を試した。モデルが歩く動線も画面上で決めたという。
2人がツールで詰めたルックと舞台は、ニューヨーク・ファッションウィークのランウェイで披露されたという。
作りたいツールや作業の流れをFlowに言葉で説明すれば、プログラミングの知識がなくても専用ツールを作成できるとグーグルは説明している。
出典
- Reimagining New York Fashion Week prep with Google Flow(The Keyword、2026年9月18日)