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メタの新AIはアプリを閉じても働く。 どこまで任せられるのか

Photo: Meta(Museの発表ページ掲載画像)

メタは9月8日、AIエージェント「Muse」の提供を米国で始めた。メタによると、Museはメール送信や旅行の予約、買い物を代行し、利用者がアプリを閉じたあとも作業を続ける。メールを送る前や商品を買う前には、利用者の承認を求める。どのアプリを接続し、どの操作まで許すかは利用者が選ぶ。

メール送信や予約、買い物を代行するとメタは説明する

Museにしてほしいことを文字で伝えると、Museはブラウザを操作してフォームへ入力し、利用者にかわって相手と交渉もするとメタは説明する。Museアプリだけでなく、WhatsAppで普通のメッセージを送るように指示することもできるという。

メタは、車を高く売る、請求額を下げる、インスタグラムで保存したレシピから買い物リストを作る、といった例を挙げる。買い物の支払いには1回限り使えるカード番号を使い、実際のカード情報を購入先に知らせずに済むという。

メール整理と買い物をこなし、記者の関心事まで示した

米オンラインメディア「The Verge」の記者はGmailをつなぎ、不要なメールを削除するようMuseへ指示した。Museは、宣伝メールや更新通知を数千通削除したという。アマゾンをつないで条件に合うトップスの購入を頼むと、Museは買う前にカートに残っていた別の商品を外すか確認し、記者の承認後に指定の商品だけを買った。

Museは、接続したインスタグラムなどの情報から、アニメや運動、犬など、記者の細かな関心事を列挙した。また、アマゾン注文の配送先をもとに、記者が滞在していた州のニュースを表示したという。メタ広報は「The Verge」に対し、接続したインスタグラムの活動から関心を推定できると説明し、望まなければアカウントセンターで接続を解除できると答えた。記者は、低リスクの作業はまずまずこなしたと評価する一方、自分の画面では確認できないほど細かな関心をMuseが示したことから、個人のメールやカードを任せることには不安が残ると結んでいる。

接続先と権限は利用者が選ぶ

メタによると、Museに接続するアプリと、そこで許す操作は利用者が決める。メールなら「読むだけ」か「送信もさせる」かを選べ、接続はいつでも解除できる。メタによると、Museはパスワードや支払い情報を直接見ることなく、ログインや決済に使う。Museとの会話やMuseが扱うデータはメタの広告システムと共有せず、利用者は、Museとのやり取りをメタのAIの学習に使わせない設定も選べるという。いずれもメタが公表した設計であり、「The Verge」の試用も、こうした仕組みの実効性を確かめたものではない。

Museは米国でiOS、Android、ウェブから利用できる。多くの基本機能は無料で、さらに使いたい人向けの有料プランもあるとメタは説明している。メタの日本語版発表によると、日本での提供は現時点で未定だ。

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