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写真を見せれば済むはずの美容院で、Pinterestが「言葉」を用意する理由

Photo: Pinterest(発表ページの画像)

気に入った髪型やネイルの写真をスマホに保存しておき、予約の日に店で見せる。だが写真を見せても、どこが気に入ったのかまで伝わるとは限らない。Pinterestは10月6日、アプリで見つけた写真の下に新しいボタンを付けた。

Pinterestは、ネットで見つけた写真を集めて眺めるためのサービスだ。たとえばアメリカでiPhoneのアプリを開き、ミルクティーのような色のネイルの写真を大きく表示したとする。写真の下には「Get the guide」というボタンがある。押すと、AIが書いたガイドが開く。サロンで何と頼めばいいか、施術ではどんなことをするのか。似たネイルの例、役立ちそうな商品、家で同じ仕上がりにするための手順も載っている。ガイドは次の予約のために保存しておくことができる。

同社が公開した画面の例では、ネイルのガイドに「Latte Nails」という題が付き、ツヤのあるココア色の爪にミルク色の大理石模様を差した仕上がりだと書いてある。髪のガイドの題は「ピンクのハイライトに、ゆるいおだんご」。ピンクの毛束を入れた髪を、頭の上でざっくりまとめた髪型だ。

Pinterestによると、AIはまず写真を読み取り、髪型や髪の色、爪の形、ツヤの出し方といった細かい点を拾う。その結果をもとに、別のAIがガイドの文章を書くという。対象はいまのところ、髪とネイルの写真だけだ。

写真1枚では好みが伝わりにくいことは、日本の美容院でも言われてきた。ヘアライターの佐藤友美はホットペッパービューティーの記事で、写真が1枚だけだと「その髪型のどこが好きなのか伝わりにくい」と話している。3枚あれば、質感や前髪の切り方といった共通点が見えてくる。

Pinterestも、この機能を作った理由を同じように説明する。なりたい髪型やネイルは見ればすぐわかるのに、それを言い表す言葉を持っていない人が多い。同社で製品と技術を率いるマット・マドリガルは「Pinterestに来る人は、自分の好みをちゃんと持っている。それを言葉にできないだけだ」と話す。ガイドは、サロンで何を頼めばいいか、どんな商品を選べばいいかを知る手がかりになるという。

いまこのボタンを利用できるのはアメリカで配信されているアプリだけだが、Pinterestはほかの国や地域にも広げ、髪とネイル以外の分野でもガイドを用意する予定だ。